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「ビール!ビール!生中!生中!」
「サンバ!サンバ!ブラジルサンバ!!!」
20数名がそう叫ぶ。
そこは、宴会でもなく、居酒屋でもない、体育館だ。しかも試合の真っ最中…
相手チームや他のチームが呆然とこちらを見ていた。
相手チームに決められたのに、はしゃぐ応援団、決めた時などは狂ったようにおおはしゃぎ。それにのせられ張り切る選手達。
それがこのチームの武器でした。
コート上には、バレーを始めて間もない、よっさんやひさ君、カトチン。
男女共、素人か、少しやっていた程度の選手ばかり。高校で落ちこぼれていた自分がチームで一番バレー歴が長かったぐらいだ。
結局、男子チームは負けてばかりだったが、何か胸を張れるものがあった。
<俺等はバレーを楽しんでいるんだ!!>
負けているのに、勝っているような流れで、負けているのに自身がついていく。
経験者や実績もなく、練習も満足いくほどできなかった。
そんなチームだったが、試合ではその時の実力以上のものが出ていたし、奇跡も起こりそうな雰囲気があった。
応援で点をとっていた。
<バレーとは勢い>
そんな環境にピッタリはまったのが、高校からの仲間「ナッキー」であった。高校時代、私が気を許した数少ない仲間の一人で、そんな彼も高校のバレーにはめいっていた。
しかしこのチームの環境で、もともとあったバレーセンスがグングン伸びていき今では押しも押されぬユリイカのエースに成長したのである。
女子では「サイコさん」厳しい高校時代を経て、バレーを続ける気がなかったが、このチームに入って考えが変わったと言う。
「ケイコさん」「ひなさん」「えりこちゃん」「りさっぺ」…めいいっぱいバレーを楽しんでいる人達をみて、自分も凄く癒されました。
それほどこのチームには魅力があった。
そして、このときもう一つ、バレーを知らなかった人達が、試合に負けたり、勝ったり、ある人は試合に出れずに、涙を流していた。
バレーを純粋に楽しんでいる人がそこにはいたのだ。
全員で悔しい思いをしたり、全員で喜び、涙を流した。
人目もはばからず何度も胴上げをして余韻にひたった。
同じバレーでもこんなに楽しいんだ。こんなにみんなと分かち合えるんだ!中学以来の衝撃が走る。
確かにバレーはチームワークで勝てるほど甘くはない。しかし、チームワークがなければ、勝てる試合も勝てなかったり、喜びも悔しさも半減してしまうのである。
<バレーとはチームワーク>
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