短期集中連載(全3回予定)

なぜ、ユリイカ代表の北村はユリイカを創設したのだろうか?なぜ、ユリイカ代表の北村はこんなにもバレーボールを愛することになったのだろうか?いま、ユリイカ代表の北村本人が沈黙を破り熱いドラマを語りだす。
「以前から思っていたユリイカ代表の北村のバレー観を自分の体験を通じてみんなに伝えたかった。」

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第2回 高校編

 「こんなにバレーってつまらんのや…」

 高校三年間ずっとそう思っていた。

 県で、1、2を争う強豪の高校、個々の能力がものをいう勝つためのバレー…。
 確かに、強い。上手いし、高いし、技術も凄い…。
 でも、それだけでした。
 別にチームが勝とうが負けようが何とも思わなかったし、嬉しい思い、悔しい思い、喜んだことも全くといっていいほどなかった。

 例えば、スパイクを誰かが決めても喜こばなかったし、ミスしても励ますって事はなかった。

 自分だけでなくみんなもそうだっだ。
 そして気が付けば、自分はチームで孤立していた。

 合宿中などは、ほとんど誰とも喋らず、ウォークマンばっか聴いていたし、楽しくしていてもうわべだけってのが自分自身で身にしみて分かっていた。
 当時の自分も今以上にガキであったが、それにしても最高につまらなかった。
 
 とにかく時間がたっってほしい、早くこの三年間が終わってほしい。
 練習時間が足りないと思っていた中学時代とは全く逆であった。
 来る日も来る日も練習練習、そしてゆっくりと時間がすぎる。
 
 この三年間、同じ家にいながら、弟と会った覚えが無い。
 朝も早かったし、帰ってくるのも夜だったから、それに自分の死んだような顔を弟に見せたくなかったから。
 
 時にはコーチに殴られる。 
 しかしそれは今思えば、しかたない。上手くなりたいと思わない選手や、自主性のない選手は見ているだけで腹が立つ。
  

 <バレーはチームワーク>とだけ思い込んで入った高校。
 <バレーは所詮個人>であったカルチャーショックと、チームで孤立して、何も出来ない自分がそこにはあった。
 
 夜寝る前に、ベットで目を閉じながら「このまま死んでいかんかな…」
と考える。
 その時ふと、中学の仲間達の顔を思い出す。
 ただただ涙だけが流れて寝れない夜もしばしばあった。
 正直、精神状態は正常ではなかっただろう。
 
 勝ってなんぼ、点とってなんぼ、そんなバレーにチームワークや仲間なんて通用しない…そんなんで勝てるほどバレーは甘くない!

 <バレーとは所詮個人>


しかし、この体験が後に生かされる事になるのであった。

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